すみひさのひとり言


独り言 五百川すみひさ 今、「島根らしさ」「島根の魅力」の発現には・・・

 わが国は、明治以降、国家戦略として、地方から都市部、特に東京に人・物・エネルギー・食料などあらゆるものを集積し、効率的に大きな経済力を、国際競争力を醸成してきた。その結果が、東京を始めとする都市部の富の独占と地方部の衰退傾向に見られる。東京へ集めた富を地方へ再配分することは、国家的責任と考えていたが、履行されず、現状は、様々な地方振興の取組みにも関わらず、地方を取り巻く環境は一段と厳しさを増している。

 今、島根の現状を見る限り、高齢化の進展は全国一に位置し、なおその進展速度を上げている。この人口減対策は島根県の喫緊の課題であり、この課題の根治に向けた取り組みが島根県民の総意のもとでしっかりと、粘り強く行っていく必要がある。

 島根に住めば、都会とは違った時間の流れの中で「おんぼら」と人間らしく、人間臭さと豊かな自然に囲まれて、生き生きと生活できる。

 即ち、私たちが島根に生活する中で、日常の営みから育まれた「ゆったりした時間の流れ」「人と人との触れ合い」「生きる喜び」のある島根、そして自然の風景や景観などの優れた地域資源が人々に感動を与え、「人々の癒し空間」「人間性漂う空間」が大きな魅力となると思う。

 島根に住む人々が協力し知恵を出し合い、本物の島根の自然美、島根らしさを創造・継承し、行政も効果的な発信力を発揮することが大切である。

 「豊かな自然、文化、歴史の中で県民誰もが誇りの持てる、島根の創造」に向かって総力を結集することである。

 一度、島根のふるさとを離れた方々に島根に帰って貰い豊かな営みをして頂く、他県に生まれ都市部で暮らす方々に島根の真の豊かさを実感し、体験し島根に住みかを創って頂ける様、我々政治家もふるさと島根に骨を埋める覚悟で皆様と一緒に汗をかき知恵を搾り取組みたい。