すみひさのひとり言

独り言 五百川すみひさ 今、島根県を考えると、松江市や出雲市など、所謂、出雲部は救急車を呼べば直ぐに三次医療まで保障する病院に運んでくれ、学校も、頑張れば一流大学へ行ける高等学校もあり、大型店も都会の様に多くの大型店が乱立する程ではないが、街の人口規模に比較すればそれなりに整備をされている。

 ビルの谷間で「日向ぼっこ」をするよりも木漏れ日の下で「日向ぼっこ」をする老人の姿が遥かに幸福な風景に映ることを考えれば、人生を総括する時、災害対応がある程度出来ている出雲部は都会に決して引けを取らないと思う。

 しかし、石見部を考えると医療が二次医療まで担保されておらず、交通網の整備を含め災害対応が脆弱である。まして、中山間地域に至っては、「病に倒れたとき1時間以内で治療を受けられない!学校も高等学校までは安全に通学できる手段が確保されていない!生活必需品も簡単に入手できない!災害対応も脆弱である!」地域がたくさん見受けられる。

 従って、出雲部については歴史、文化に彩られた風情あるこの地域が若い世代にも生活し易い地域であることを全国にPRすることが必要と考える。石見部については、三次医療までの整備と災害対応を含めた交通インフラの整備が急務と考える。わけても中山間地域については、人口減少に全力で歯止めをかけなければならないと思う。  

 そのためには、平均的な家族が住める様、最低限の生活環境を整備することが急務である。現在の過疎化集落の散在の実態を考えると、「医療福祉」、「高等学校までの教育」、「生活必需品の入手できる商業施設」を住民が共有できる様な枠組を交通ネットワークや共同住宅などを組合せ、小さな拠点作りに踏み出す時期に来ていると思う。

 住民の合意の下、次の時代に家族が住める小さな拠点作り構想について経過措置を取りながら実現することが、中山間地域を守る唯一の方法と考える。

 此の度の地方創生総合戦略により、これらの課題に勇気をもって立ち向わなければならない!